剣正塾とは
一刀流中西派高野佐三郎門人・泉通四郎範士が門弟に託された「泉流剣道」を継承するためにつくられた剣道修練の場です。「泉流剣道」とは、剣の理法に適う「正しい剣道」のことであり、具体的には、「泉通四郎・剣道日記」に収められている剣道のことです。「剣道の妙技は、攻めて打ち出させて、応じて打つことである」という師の教えを習得するための努力が重ねられています。また、「剣正塾」は、「正しい剣道を、正しく学ぶ」という決意を込めてつけられた呼称です。
組織と活動
稽古は、原則として祝日に関わりなく毎週月・水・金の午後7時から9時まで秋田市立茨島体育館剣道場で行われています。「すべての時空(時間と空間)がわが修行の場」という泉先生の生き方に学んでのことです。塾は、成人を対象に三つの会則で運営されています。「正しい剣道」の修練に努める。年長者が上に立つ。(竹の)竹刀を使う。訪ねる人は拒まず。いつも、どなたにも門は開放されています。年会費3千円を負担し、名簿に掲載されている方は、約50名ほどですが、入れ替わり立ち替わり稽古に来られる方をいれると70名ほどになります。他に剣正塾の垂ネームをつけている高校生が3名おります。稽古始めの挨拶は、個々に行っています。勤務時間の関係から揃って始めることが難しいからです。終わりの挨拶は、揃って行いますが、上座にはどなたもお座りになられることはありません。泉先生がお座りになられているとご理解いただいてのことです。
「正しい剣道を正しく学ぶ」ため、塾では、「剣正塾教本」(B5)を発行しています。96年には、これをまとめ「教育剣道の研究」(なんば書房)として発刊しております。また、「現代剣道の研究」(なんば書房)として01年に出版しました。
「剣道日記を読む」として「剣道日記」の解説を綴った「剣道日記解説」を02年5月に出版しました。
塾には、塾長の他に塾生会の会長、事務局長、事務局員を置き、会の運営にあたっております。毎年5月に総会を開き、活動方針を決め役員の改選を行っています。会費は、通信費、大会参加費、昇段祝いなどにあてられています。